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歯周病

Periodontal disease

Periodontal disease歯周病

虫歯

歯周病は、大切な歯を奪ってしまうだけでなく、全身疾患とも深い関わりがあることがわかってきました。

歯周病菌が血液を通じて全身をめぐり、さまざまなトラブルを引き起こすことがあるのです。病気の原因を探していたら、なんとそれが歯周病だった・・・というケースも少なくありません。歯周病を甘く見ず、予防とともに早期治療に努めましょう。

歯周炎は虫歯と違って患者様自身の自然治癒力にかなり期待できる疾患です。

 

歯周炎の成り立ち

細菌の好きなエサ(糖)が多く与えられると歯垢が形成されます。
その歯垢が古くなると、酸素を嫌う菌(歯周病菌)が多く発育し、歯と歯肉の間に入り込み、歯肉に炎症を起こします。酸素のない所で生き延びようとする菌は、歯と歯肉の間のポケットを深くし、歯の周りの骨までが溶けて歯が揺れ出すというものです。
歯肉は炎症を起こしているので出血をしやすく、また歯が揺れて食べにくくなります。

検査

下記の3つを知るために、まずは検査をします。

  • 歯周ポケット内に現在炎症があって活動期なのか
  • 今までどのくらいの歯周組織が破壊されているのか
  • ポケット内にはどんな種類の菌がいるのか

そのためにレントゲン検査・歯周組織検査・位相差顕微鏡検査などを行います。

治療

患者様と当院とで役割分担をしてポケット内に自然治癒力が働くような環境を作っていきます。
当院としては、歯根面にこびりついた歯石を取り、根面をつるつるにし、ポケット内を安全で殺菌力の強い機能水(エピオス水)で洗浄します。これは、担当の歯科衛生士がやってくれます。具体的な歯ブラシの使い方についてもアドバイスさせていただきます。
患者様は、うまくブラッシングをして治っていく環境を作ってください。
それと出来れば歯垢ができる原因である砂糖を少し控えめにしていただきたいと思います。確かに甘い味は心を癒してくれますが、味覚は変わりますので自然のまろやかな甘さを快く感じるようになっていただきたいです。また希望されれば、歯垢・歯石がつきにくく、炎症を起こしにくい、免疫力がアップする食事指導も行っております。

歯に過度にゆすられる力がかかっておれば、マウスピースを作ったり、削って調整することもあります。また位相差顕微鏡検査の菌の種類によっては、歯周内科を提案させていただくこともあります。

歯周炎で出来た炎症性物質が血管に入って、血糖値を下げるインシュリンの働きを悪くしたり、歯周病菌が血管に入って血管を傷つけ動脈硬化の原因になったりします。歯周病を機に生活習慣を見直すきっかけにしていただければと思います。

歯周病の治療

掃除指導
1.掃除指導

現状のブラッシングでどこが磨けていないのかをよく理解した上で、正しいブラッシング方法を学んでいきます。

スケーリング(歯石除去)
2.スケーリング(歯石除去)

歯石は歯面に付着したプラークに唾液中のリン、カルシウムが混じって石灰化したものです。歯に付着しておりそれ自体の病原性はありませんが、表面がでこぼこしていて、歯垢が付きやすいため、一般的に超音波スケーラーやキュレットスケーラーを使用して取り除きます。

フラップオペレーション
3.フラップオペレーション

歯槽骨の破壊が大きく、歯周ポケットが深い場合には、ポケットの外から器具で歯垢や歯石を取り除くことは不可能です。このような場合には、歯肉を開いて歯根を露出させ歯垢や歯石を取り除きます。

メンテナンス
4.メンテナンス

治療が終わった後に継続して、良い状態を維持することをいいます。そのためには、歯科医師のチェックと歯科衛生士による専門的なお口の清掃(クリーニング)を定期的に行います。
最低でも半年に1回は定期的にチェックを受けましょう。進行した歯周病の治療が終わった方は、1~3ヶ月のサイクルで来院し安定した歯茎の状態を管理していくことが大切です。