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枚方市津田西町の奥田歯科医院です。
予防矯正は悪い歯並びの根本的な原因にアプローチして、主に自分の力で正しい顎の成長を促し正しい位置に歯を並べていきます。
歯並びが悪くなる原因には、お父さんやお母さんとお顔が似るように遺伝的なものもありますが、それよりも生まれてからの生活習慣的な要因の方が大きいと言われています。特に一番大きい原因は口呼吸です。
本来舌は上顎についているのが正しい位置です。舌の力は500gもあり、その圧力を上顎に伝えて上顎の成長を促します。また深い鼻呼吸をすると、吸った空気が鼻腔から副鼻腔の一つである上顎洞へ行き、その周りの上顎の骨を成長させます。
ところが鼻が詰まって口呼吸になると、舌は上顎から下に降りて、上顎には舌の力がかからず頬の力が内側に向かってかかり上の歯列は狭くなります。全ての不正咬合は上顎の成長不足から始まります。また嚥下[ゴックン]をする時は舌を上顎につけたまま舌を後ろにローリングさせて飲み込みます。その動作が上顎を成長させます。
つまり、口唇を閉じてゆっくりした深い鼻呼吸をすること、その時舌はピッタリと上顎につけておくこと、そして正しい飲み込みができることが大切です。また鼻呼吸しやすい姿勢も大切で、猫背になると胸が圧迫されて深い鼻呼吸をすることが難しくなります。猫背になるのは体重が踵側にかかっていることが多く、つま先側に体重をかけると正しい鼻呼吸がしやすい姿勢になります。
当院では、先ずストレッチボードに乗って正しい姿勢で深い鼻呼吸をする練習から行い、その時の正しい舌の位置を学習します。
また筋力が弱ければ、舌、口唇、頬の筋力をつける練習をします。
最終的に嚥下[ゴックン]をする時に口唇の周りの筋肉が動かない正しい飲み込みができるようにしていきます。
またプレオルソというマウスピースをトレーニングの補助として使います。プレオルソを装着すると舌は自然と正しい位置にいき、正しい飲み込みしかできないように誘導されます。
起きている時に1時間と寝ている時に装着します。
適齢期は5・6歳で始めて、犬歯が萌出する前に、約2年間で終わるのが理想的です。
予防矯正は矯正装置で機械的に力をかけて顎を大きくしたり歯を動かしたりするのではなく、プレオルソに助けてもらいながら、自分で顎を育てて歯並びを良くしていきます。そのことが多くの酸素を体に取り入れることになり、その酸素が一つ一つの細胞にしっかりと行き渡ります。そうすることで頭の回転が良くなり、表情が明るくなり、身体も健康になっていきます。歯並びも後戻りが少なく、いい事ばかりです。
さあ、予防矯正をはじめましょう。